ヨーロッパ立方体万華鏡ワークショップ巡業報告
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workshop
ヤマザキミノリです。
わたしは、8月12日から9月4日までドイツ、スイス、ポーランドを旅行しています。この旅は立方体万華鏡の普及ワークショップの開催と子供造形教育の視察が目的です。九州大学化学専攻の工学博士で万華鏡ワークショップ(以降WS)に情熱を持つ園田先生と一緒に旅をしています。園田さんが留学時の友人や学会などの折に実施し、知り合った友人知人や私の友人を頼って訪問やホームステーをしています。
★立方体万華鏡伝道ダイジェストアルバム
http://picasaweb.google.co.jp/minori.yamazaki/08
★ミノリヨーロッパ・中国旅アルバム
http://picasaweb.google.co.jp/minori.yamazaki
ベルリンでは、FEZ-Berlinという子どもが作る子どもの街イベントに参加して、9名の子供と5名の大人参加でWSを実施出来ました。ミュンヘンでもFEZの原型となる二年に一回開催のミニミュンヘンで午前午後の2回で18人ほど参加のWSが出来ました。さらに、チュービンゲンでは、小児病棟で治療中の子供たち10名ほどが参加したWSを実施し、地元の新聞に紹介されました。そして、ポーランドのポズナンでは園田研究室の博士研究員だったマグダさんのお宅で、知人を集めガーデンワークワークショップが出来ました。
FEZ-Berlinは東ドイツ時代に開設された多数の造形教室をもつ森の中の子供の国です。年間を通じて各種の造形や音楽ワークショップを実施している施設です。また、ミニミュンヘンはミュンヘン造形大学を卒業した5人のギムナジウム教員が既存の造形教育に飽きたらず、独自のメソッドを考案したところから始まった子供の主体性をはぐくむ総合的な取り組みです。すでに30年の歴史を持ち世界的な広がりを見せ、今年は日本から約90人の参加者が訪れ日本館も出来ていました。
さらに、チュービンゲンの小児病棟はドイツナンバーワンの設備ということで、緊急の患者は広くドイツからヘリコプターで運ばれてきます。小児病棟の環境は子供たちの過ごしやすさを優先して考えられていて随所に楽しく工夫された表現があふれていました。園田さんの研究仲間であるウルム大学化学科のウリー教授からの電話でのアポイント一つで、我々を受け入れてくれたことに驚きました。
点滴をつけながらや、エコー検査で途中退席しなければならない子、胸部の手術あとも生々しい術後間もない娘さんや車いすの子、知的障害の男の子といろいろな病歴の子供たちが喜んで参加してくれ、2時間かかる立方体組み立てにスタッフもおもしろがって手伝ってくれました。形ばかりや見返りを期待した病院奉仕活動も多い中、まったくのチャリティである点や参加した子供たちに確かな達成感があることを高く評価してもらえました。
完成に2~3時間かかるWSは、5~10歳の子供たちにとって簡単であるとはいえません。ところが、立方体の鏡箱はそれを可能にしてくれます。この不思議は何なのかを突き詰めることが、私に課せられた課題でもあります。おそらくそれは、ステンドグラスのような透過光のもつ濁りのない輝きや、鏡像が形作る対称構図、それからなにより手のひらにのる小さな箱の中に無限に続く空間感が人々の好奇心を駆り立てるからでしょう。
立方体万華鏡のもつ不思議な力、つまり国境や世代、文化を越えた普遍性を持つことを再認識した今回の旅もそろそろ終わりに近づきました。わたしは、WSの度に人々との出会いと、作品を完成させる集中力に驚かされつづけました。また、なにより、果敢に伝道活動をされる園田博士の情熱や培ったヒューマンネットワークに感謝する必要が大いにあります。様々な障害を乗り越える情熱のみならず、やはり不断の努力からもたらされる言語能力と体からにじみ出るコミュニケーション能力にも敬服します。園田博士に刺激され続けた旅でもありました。
わたしは、8月12日から9月4日までドイツ、スイス、ポーランドを旅行しています。この旅は立方体万華鏡の普及ワークショップの開催と子供造形教育の視察が目的です。九州大学化学専攻の工学博士で万華鏡ワークショップ(以降WS)に情熱を持つ園田先生と一緒に旅をしています。園田さんが留学時の友人や学会などの折に実施し、知り合った友人知人や私の友人を頼って訪問やホームステーをしています。
★立方体万華鏡伝道ダイジェストアルバム
http://picasaweb.google.co.jp/minori.yamazaki/08
★ミノリヨーロッパ・中国旅アルバム
http://picasaweb.google.co.jp/minori.yamazaki
ベルリンでは、FEZ-Berlinという子どもが作る子どもの街イベントに参加して、9名の子供と5名の大人参加でWSを実施出来ました。ミュンヘンでもFEZの原型となる二年に一回開催のミニミュンヘンで午前午後の2回で18人ほど参加のWSが出来ました。さらに、チュービンゲンでは、小児病棟で治療中の子供たち10名ほどが参加したWSを実施し、地元の新聞に紹介されました。そして、ポーランドのポズナンでは園田研究室の博士研究員だったマグダさんのお宅で、知人を集めガーデンワークワークショップが出来ました。
FEZ-Berlinは東ドイツ時代に開設された多数の造形教室をもつ森の中の子供の国です。年間を通じて各種の造形や音楽ワークショップを実施している施設です。また、ミニミュンヘンはミュンヘン造形大学を卒業した5人のギムナジウム教員が既存の造形教育に飽きたらず、独自のメソッドを考案したところから始まった子供の主体性をはぐくむ総合的な取り組みです。すでに30年の歴史を持ち世界的な広がりを見せ、今年は日本から約90人の参加者が訪れ日本館も出来ていました。
さらに、チュービンゲンの小児病棟はドイツナンバーワンの設備ということで、緊急の患者は広くドイツからヘリコプターで運ばれてきます。小児病棟の環境は子供たちの過ごしやすさを優先して考えられていて随所に楽しく工夫された表現があふれていました。園田さんの研究仲間であるウルム大学化学科のウリー教授からの電話でのアポイント一つで、我々を受け入れてくれたことに驚きました。
点滴をつけながらや、エコー検査で途中退席しなければならない子、胸部の手術あとも生々しい術後間もない娘さんや車いすの子、知的障害の男の子といろいろな病歴の子供たちが喜んで参加してくれ、2時間かかる立方体組み立てにスタッフもおもしろがって手伝ってくれました。形ばかりや見返りを期待した病院奉仕活動も多い中、まったくのチャリティである点や参加した子供たちに確かな達成感があることを高く評価してもらえました。
完成に2~3時間かかるWSは、5~10歳の子供たちにとって簡単であるとはいえません。ところが、立方体の鏡箱はそれを可能にしてくれます。この不思議は何なのかを突き詰めることが、私に課せられた課題でもあります。おそらくそれは、ステンドグラスのような透過光のもつ濁りのない輝きや、鏡像が形作る対称構図、それからなにより手のひらにのる小さな箱の中に無限に続く空間感が人々の好奇心を駆り立てるからでしょう。
立方体万華鏡のもつ不思議な力、つまり国境や世代、文化を越えた普遍性を持つことを再認識した今回の旅もそろそろ終わりに近づきました。わたしは、WSの度に人々との出会いと、作品を完成させる集中力に驚かされつづけました。また、なにより、果敢に伝道活動をされる園田博士の情熱や培ったヒューマンネットワークに感謝する必要が大いにあります。様々な障害を乗り越える情熱のみならず、やはり不断の努力からもたらされる言語能力と体からにじみ出るコミュニケーション能力にも敬服します。園田博士に刺激され続けた旅でもありました。
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