[polyhedral closed box kaleidoscope]
Minori Yamazaki's CUMOS 4D cubic kaleidoscope.
ヤマザキミノリの立方体万華鏡キューモスCUMOSについて
■立方体万華鏡 CUMOS キューモスは、いわゆる三角柱型の普通の万華鏡とは違い、無限宇宙イメージが三次元空間に拡がるタイプです。1974年にヤマザキミノリが開発したオリジナルで1985年に実用新案を取得しました。従来の万華鏡はイギリスの物理学者デイビッド・ブリュースターが19世紀初頭に発明しました。以来200年間、筒型が基本で普及した万華鏡の世界に、新しくヤマザキの立方体型(サイコロ型)三次元イメージの万華鏡が加わったのです。数学者の中には、これこそ4次元を視覚化したものと評する人もいます。
■Minori Yamazaki "Four Dimensional Kaleidoscope Cumos"
Minori Yamazaki first came up with the idea of this "four dimensional kaleidoscope" when he was a freshman at an art university, and has revived it now after 30 years. It was first introduced in the publication "Otona-no Kagaku vol. 13". An enormous universe is enclosed in the hand-size mirror box representing the mysterious coexistence of macro and micro.
The four dimensional kaleidoscope "Cumos" is different from regular kaleidoscopes consisting of three mirrors. The original kaleidoscope was invented by British physicist Brewster in the early 19th century. After 200 years, Yamazaki added a new form of kaleidoscope with this invention and his utility model was officially approved in 1985.
■1974年、発想のきっかけとなった大学一年時の課題内容と記念すべき第一号CUMOS、それから当時使用していたスケッチブックを公開しました。
→ FIRST CUMOSのページ
1974年、東京芸術大学美術学部の工芸科・デザイン科の1年生対象の基礎課題として空間構成課題が出された。
10月7日〜10月22日(火)が課題制作期間であった。
課題文:「幾何形態(平面形・立体形)をモチーフとして発展的・増殖的・構造的な空間構成をせよ。」
注意:幾何形態は分解、展開、切断自由。
一番最初に実験的に組み上げたCUMOSには正面と角にのぞき穴をもうけて内部を観察した。背面には回転パターン板も設けていて、内部映像が変化するように作っている。市販の2ミリ厚アクリルミラーを使っている。
当時のスケッチブックが出てきたので、日付その他の詳細がわかった。13日に秋葉原でアクリルと背着材、NTアクリルカッターを買い求めたらしい。22日に課題提出したのは25cm大のCUMOSだった。その箱は3ミリのドリル羽で穴を空けた単純な星パターンでした。
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CUMOS WORLD spiral001
ヤマザキミノリが1974年の芸術大学1年生のときに考え出した立方体万華鏡。1980年代に個展や公募展で発表してきました。当時、朝日新聞に連載があった「新・遊びの博物誌」にも取り上げられました。1985年には実用新案特許が認められました。関連で4特許を取得しました。わたしはこのキューモス を、およそ3000 箱も手作りして販売しました。あれからおよそ20年たちましたが、今年6月から再びcumosの制作をはじめました。これからは、懐かしいデザインはもちろん、新しいキューモスの創作にも挑戦し、発表していく予定です。
近年、検索サイトで「立方体万華鏡」や「鏡箱」と検索するとほぼ同じ仕組みのアイデア、同じような映像パターンで公開されているサイトが目に付きます。そのどれにもヤマザキの立方体万華鏡について引用を明記しているものがありませんので、その事実に対して、この場を借りて、私のオリジナルなるであることを宣言ししておきたいと考えました。私の立方体ののぞき箱CUMOSキューモスはしっかりした精度を追求してほとんどアクリルの表面ミラー加工した板で作られています。
ポリカーボネートミラーで作るワークショップタイプの立方体万華鏡には、「のぞき箱」「ふしぎ箱」「鏡箱」「サイコロ型万華鏡」「ラビリンスボックス」「迷宮の箱」「3D CUBE 万華鏡」と様々な名前が付けられています。誰がいつからポリカーボネートミラー製のワークショップタイプを開発したのかを現在調査中ですが、それらはだいたい1990年代後半から普及していたようで、高校の数学や物理の先生方が教材に取り上げたところから始まっているようです。
代表的なワークショップタイプに岐阜の物理の先生方が組織された「のらねこ学会」があります。鶴原明夫さんが作られたホームページに教材としてのラビリンスボックスの詳細な組み立て図が掲載されています。これをベースに福岡の「UAPふくろうの会」園田高明代表(九州大学工学部准教授)がテープやカラーシートを組み合わせキット化して立方体万華鏡普及活動を展開されています。現在、この経緯に関して、園田先生がまとめられ出版準備されています。
やまざきみのり、山崎みのり、やまざき稔、山﨑ミノリ
◎造形作家ヤマザキミノリについてのwikipediaへ Minori Yamazaki
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