■ヤマザキミノリ初個展「光りの美繰(ビックリ)箱 CUMOS展」 ~化石した星たち~


1980年9月11日~24日  池袋西武百貨店アトリエヌーボーにて
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東京芸大デザイン科構成デザイン専攻の大学院を修了し初めて開いた個展。100個用意したCUMOSは完売してしまった。
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第一回個展:大学院修了後、作家を目指すのなら、まずは個展をして、作品を世に問うてみようと考えました。作家は作品を売り、対価で生活してこそプロとしての作家だと言う思いが強かったのです。大学一年の時から温めた手持ちのアイデアであった立方体型万華鏡CUMOS(キューモス)を携えて銀座松屋の「遊びのギャラリー」を訪ね、売り込んでみましたが「これは玄人受けするかも知れないがデパートでは売れない」と断られたのでした。next about CUMOS-4
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そこで、有楽町駅から山手線を上の方向に半周し、池袋の西武へ。そこには、やはり遊びの造形をテーマにした展示スペース「アトリエヌーボー」がありました。「不思議大好き」のキャッチコピーで一世を風靡していた西武百貨店は担当も若くCUMOSを面白がってくれ、即、企画の日程を組んでくれました。9月の開催に合わせ用意した100個のCUMOSは、会期中に完売したのでした。作品が世の中で通用する手応えを感じた最初の展覧会となったのです。
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反応が良かったので、ギャラリースペースとなりの遊びのデザインを特集したコーナー"フレンドシップ"で継続販売するも決まりました。この販売ブースで約2000個のCUMOSを販売たことになります。

その後、銀座松屋で隔年開催のデザインフォーラムに出品し、銅賞を獲得したことが切っ掛けで、結果的に松屋の遊びのギャラリーでも置いてくれることになり、累計で約
3000個を販売してきました。約5年間くらいは販売していましたが、原油高の影響でアクリル価格が跳ね上がり、利益の部分が圧縮されてしまったことや、ディスプレイや空間デザインの仕事が増えたこともあり、80年代半ばで販売は中止しました。

それから約25年たちました。昨年(2006年)、学研の大人の科学マガジンVol.13に取り上げられたこともあり、2007年6月から小型のCUMOS 60シリーズを再制作し12月までの半年で400個を販売しました。next
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