Minori Yamazaki's CUMOS 3D cubic kaleidoscope.
ヤマザキミノリの立方体万華鏡キューモスCUMOS
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CUMOS(キューモス)立方体万華鏡シリーズは、わたしが東京芸大2年の基礎造形の課題で制作した内面鏡貼りの箱、いわゆる鏡箱の一号箱から、すでに32年ほどたちました。2年生の前期課題で「立方体を基本とするユニットを使って空間に増殖する立体構成を作りなさい」という出題だったと記憶しています。

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デザイン学科の田中芳郎先生出題の基礎造形課題だったのですが、二浪を経験していた私は、だいたい建築的に箱構造を組み合わせて出来上がる完成形が想像できてしまい面白くありませんでした。そこで、ちょっとへそ曲がりに考えて、箱は一つしかないのに内部に無限増殖する仕掛けとして発案した鏡箱がこのキューモスCUMOSです。

写真は1975年の芸大芸術祭で初めて展示した時のものです。
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学部の3〜4年は工芸科の鋳金へ進んだ関係でいったん遠ざかりましたが、大学院でデザイン系の構成デザイン専攻へ進学して、田中芳郎先生とインダストリアルデザイン専攻の田中央先生に指導を受けつつ、この写真にあるような形に完成させていきました。1980年の2月に朝日新聞「新・遊びの博物誌」に取り上げて頂き、キューモスは全国に紹介されました。1981年9月に銀座松屋で開催された「デザインフォーラム'81」で「鏡の美繰り箱(びっくり箱)キューモス」として銅賞を受賞しました。表彰状はデザインコミッティーメンバーで審査員であった福田繁雄先生から受け取りました。

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その後、実用新案特許を取得して、80年代中盤には、西武百貨店池袋店アトリエヌーボーや銀座松屋の遊びのギャラリーを中心に販売しました。その間およそ 4~5年だったと思いますが、わたしは約3000個のcumosを制作しほとんど売れてしまい、今は手元に状態のよいものがあまり残っていない現状です。90年代初めにアクリル原価の高騰と、私の主な制作テーマが大型化したことで、制作そのものを休止していました。
80年代の販売店は六本木アクシスリビングモチーフ、西武アトリエヌーボーフレンドシップや銀座松屋遊びのギャラリー等でした。)現在は銀座6丁目のギャルリーヴィヴァンとヴィヴァンの楽天サイトで販売中です。
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[ cubical 3D kaleidscope = cumos ; mirror box
サイコロ型万華鏡 鏡箱]